(記者)
ありがとうございます。ただいまの幹事社質問及び知事の回答について質問のある社はお願いします。
(記者)
読売新聞です。先ほど出た、統一選の新市長の関係なんですけども、浜松の中野新市長なんですけれども、当選後に何か電話なりでコンタクトをとられましたでしょうか。
(知事)
いえ、電話はありませんが、昨日直接ちょっと午前中、JR東海の会長、新社長と会談してる時(正しくは、「会談する直前」)に来られた、そしてまた、その名刺だけ知事室に置かれて帰られたということで、直接まだお話をしたことのない方であります。
(記者)
昨日の1件があった後も、特に連絡は取ってない、今のところ連絡とってないと。
(知事)
そうですね、私もバタバタしておりましたので、市長になられてからですね、おそらく時間を、まあ5月の連休に確かイベントがあるはずですので、その辺りでですね、お目にかかれる機会がきっとあるというふうに期待しております。
(記者)
わかりました。あと、先ほどの日銀新総裁の件なんですけれども、政府の有識者会議で御一緒されてたっていう話だったと思うんですけども、それ以降で何かコンタクト取られてたりとか。
(知事)
ありません。あれは2007年ですね。ですから2009年から私この、こちらの知事を務めておりまして、東京に行く機会もそんなに多くありませんのでですね、また、植田先生とお目にかかる機会はなかったですね。なかったと思います、はい。
(記者)
何かその就任されることで、今後何かお祝いされたりとか、何か挨拶されたりとか。
(知事)
祝電は送りましたかね。
(当局)
祝電はまだお送りしていません。
(知事)
祝電を送りましょう。
(記者)
また後で。じゃあ確認します。
(知事)
たちどころにすぐ、普通そういうことするんですけども、うっかりしておりました。
(記者)
ありがとうございます。
(幹事社)
その他、幹事社質問について質問のある社はお願いします。
(記者)
日本経済新聞と申します。新市長になったという点で、2点伺いたいと思います。1点目が難波新市長が就任された時、いや就任じゃないですね、当選確実になった時の記者会見で、リニアに関しては、県と歩調は合わせず、市の持ってるデータの方活用したいという発言があったのですが、県として市との関係性がこのトップ交代によってリニア問題で何か変わるのか、あるいは連携が増える場面なども、これから増えていくのかというのが1点目です。もう1点目が、静岡市の持つ問題として人口減少というのを難波さんが挙げられていたんですが、実際に、昨日の人口推計でも人口減少率が、減ってるということで変わりはなかったんですが、県としての、静岡市に対する「人口を増やす」という点においての重点政策、あるいは課題などがあれば、改めて伺ってよろしいでしょうか。
(知事)
はい。まずリニア絡みで県と市、静岡市との連携はということでございますが、これは井川は、また、南アルプスはですね、静岡市の行政区に入ってるわけですね。ですから当然連携をしなくちゃならない関係です。この環境影響評価というのがございまして、例えば、そうですね、盛土1つとってもですね、燕沢に360万立米置くとか、藤島沢に10万立米の対策土を置くとかというのは、これは市に関わることでもあります。ですから、入ってなくちゃおかしいわけですね。関係を持ってないとおかしいわけです。ですから、報道で知ったわけですけれども、いわゆる関係協議会(正しくは、「大井川利水関係協議会」)ですね、ここに利水関係協議会に入りたい旨、報道されておりましたけども、もっともなことだなというふうに思っております。これは私ども歓迎したいと思いますけれども、これは協議会の会員、それぞれ対等の立場でございますので、そこにもし正式にですねお話があれば、そこで諮って、加入していただくなら加入していただくことになるというふうに思います。正式に話があれば、すぐにやりたい。実は今日、朝ですね、お茶の初取引がございまして、そこで御一緒したわけですが、その時にもお茶の話であるとか、餅まきを一緒にやるとかですね、とっても楽しかったわけですが、県と市との関係も含めてですね、お茶も含めてやらなくちゃいけないことがたくさんありますね。そういう意味で、県市の連携は、実務レベルで、どちらがやるかじゃなくて、両方連携しながらですね、助け合いながらやればいいというふうに思っているところです。それからもちろん、何て言いますか、先ほど言った野球の件もそうですね。
さて、それから、人口減少の問題ですが、これはあの、政令指定都市ってのは最低70万というところに平成の大合併の時には下ろされたわけですね。しかもその出発点になったのが、静岡と清水の合同ということだったわけです。片山虎之助氏がこの担当の大臣として、予算委員会でお答えになられて、そして、70万強でですね、成立し、そして、これからそれは大いに発展していくだろうということまで述べられたんですけども、残念ながら70万を切って、しかも減少留まらないという。その減少の多くが、清水に帰せられてるということがございまして、やっぱり清水を元気にするってのはすごく大事なことだと思います。一方、結婚であるとか、子育てとかですね、この辺のところは、それぞれ、今、男女ともに仕事してますので、どういうふうにすればいいかっていうことは彼なりに考えてると思いますね。彼は、ただ単に政策というかスローガンを掲げて済む人じゃないんですね。これまでの彼の仕事ぶりをよく知ってますけれども、土日もあげてですね、忙しいときには、1人こちらで、副知事室でいろいろな政策を練っていたのを知っております。ですから、本当の仕事人ですから自ら決めたことはですね、本気で実行に移していく人だと思いますので、子育てといいますか、人口減少に対して、難波新市長さんがどのような取り組みをされるのかはですね、本当に楽しみだと。もちろんうちも、うちというか県もですね、一生懸命やっております。先ほど鈴木課長の御報告もございましたように、これもですね、一緒に人口対策ということでございまして、そういうところで学ぶべきものがあればですね、学んでまいりたいというふうに思っております。
(幹事社)
その他、幹事社質問について質問のある社はお願いします。
(記者)
すいません、静岡新聞と申します。今の質問の続きなんですけども、難波静岡新市長が大井川の利水関係協議会に入りたいということをおっしゃっていて、それは歓迎したいという言葉がありましたけども、今、知事から。田辺市長がこれまで入ってなかったところに難波新市長が利水関係協議会のメンバーとして入ることで、どんな変化を期待されてるんでしょうか。
(知事)
彼は、副知事時代にですね、利水関係協議会というか連絡協議会の本部長として、全ての情報に精通しているわけですね。ですからJR東海の資料も丹念に読み、それについての評価も自ら下してきた人です。ですから、得がたい人材なんですね。ですから、この流域の静岡市を除く方たちで、この利水関係協議会というのが作られておりますので、そこに目をつけられたのは、ある意味で、一番最初にその発言をされたように思いますね、もっともなことだと思っておりまして、ぜひ利水関係協議会の会員の皆様方とですね、これまでは実は異常な状態でした。静岡市がお入りになっていらっしゃらないというのはですね、これは三ツ峰落合トンネルの影響ではなかったかと思いますけれども、突然にああいう発表がありましたので、ですから、手放しで、リニアをなさるJR東海がやってることはそのままいいよ、いいですよっていう、そういうスタンスでしたからね。しかし、やっぱり水問題であるとか、自然環境の問題というのは極めて重要で、ただ単にこの大井川の川根本町より流域側の人たちだけではなくて、上流はまさにこの静岡市の行政区なわけですね。ですから入ってないのが本当におかしいというのは多くの人が思ってたんじゃないかと思いますが、今回、冒頭でですね、つまり昨日の、市長に今日就任される前にですね、記者会見でそう言われたというふうに報道されてたのは、「ああ、なるほど」と私は受けとめております。
(記者)
その南アルプスの自然環境の保全についてだけじゃなくて、そういう水資源の利水の面からも難波さんに期待するところが大きいということですか。
(知事)
そうですね。水資源の問題と、それから自然環境の問題は切っても切れない関係にあると思いますが、それぞれ別個に調査したり、委員会を設けたりしなくてはなりませんけども、こうした環境影響評価に関わること全般についてですね、会員として加えるべき十分な資格があるというふうに、個人的にも、そういう能力をお持ちの方ですし、公人として、市長としてもですね、お入りになるのが望ましいと。これまでは異常な状態であったというふうに受けとめておりますので、正常に戻すためにもですね、お入りになるのが望ましいということで私は歓迎しております。
(記者)
先ほど、JRの丹羽新社長との昨日の会談の中で、田代ダムに関する話ってのは出なかったんですか。
(知事)
ありません。はい。
(記者)
ごめんなさい。それと関連しての質問なんですが、一方では3月27日に大井川利水関係協議会を開催して、もう2週間経過しましたけども、その時には田代ダム案を、JRと東電で協議を開始するに当たっての3つの条件ってのが出されまして、それを修正しますよって話になったかと思うんですが、その進捗状況ってのは今どうなってますでしょうか。
(知事)
これはもう早くにということでですね、ただ、御案内の通り、10市町あります。8市2町あり、かつ利水者が11団体くらいあるんでしょうかね、ですから21あるわけです。これについてですね、一生懸命やってくれてるのが渡邉さんなので、渡邉さんから進捗状況を御説明ください。
(くらし・環境部南アルプス担当参事)
くらし・環境部参事の渡邉でございます。現在の質問についてお答えいたします。
3月27日の協議会でですね、協議会の会員に対して了解を得たいとする前提条件、この三つについて修正をしたいという意見が会員からありましたので、それを今取りまとめをしているところでございます。
具体的にはですね、27日の協議会で出た意見をもとに、まず県の方でですね、ベースとなる修正案を作成して、各会員の皆さんにですね、意見照会を行ってまいりました。そうしましたところ、複数の会員からですね、活発なご意見がございました。その活発なご意見を現在取りまとめ、収束させようとして取り組んでるとこでございます。先ほど知事が申しました通り、協会の会員というのが8市2町、それから、利水者が11者、本県を含めますと22名ということで、非常に関係者が多いということから、現在、意見の集約に時間がかかっているというのが正直なところでございます。基本的にはですね、メールで事務的にやりとりをしているところなんですが、やはりあの、文言については非常に、水利権という微妙な問題に関わっておりますので、微妙なニュアンスの確認ですとか、そういうことについては、実際に県の幹部職員がですね、必要に応じて訪問して、直接意見を伺いながら、今、調整を図っているところでございます。県といたしましては、引き続き早期の意見集約に向けてですね、取り組んでまいります。以上であります。
(知事)
あの彼のために言っておきますと、実は3月27日とおっしゃいましたか。その週のうちにですね、まとめて、そしてこの10市町並びに21(正しくは、「11」)の利水関係の方たちにですね、お示してるわけです。今、ただ4月に入ってから、その調整がまだ続いていると、こういう状況です。
(記者)
ちょっと差し支えない範囲で、もし教えてもらえればと思うんですが、市町や利水者から様々な意見が寄せられているということですが、3点条件ありますけど、どの部分に対しての意見が多くあるかっていうと、その水利権に関するところが意見が多いんでしょうか。
(くらし・環境部南アルプス担当参事)
27日の協議会の当日でですね、具体的に、文言の修正についての具体的な意見があったのが1番と2番ですね。工事の一定期間に田代ダムの取水を抑制し大井川に還元する案として検討していることっていう1番と、それから2番目がB案は永続的に行うものではなく、東京電力さんの水利権に影響を与えないことという、この2つについて修正意見がありまして、それを主に今、意見交換してるという状態です。
(記者)
最後は確認ですけど、まだJRの方に、その修正案をいつ頃出すよという、スケジュール的な目途というのはまだ立ってない段階、状態だってことですか。
(くらし・環境部南アルプス担当参事)
ただし、2週間経ちましたので、だんだん意見は収束しつつあるというのが現実ですので、近いうちに出したいというふうに考えております。
(記者)
テレビ静岡です。静岡市の難波市長がですね、今朝の就任会見で、リニア問題を巡る本県の姿勢についてですね、「報道されている情報を見ると、科学的根拠に基づいたところは、少し弱いのではないかという印象を受けている」と発言をされました。実は、こうした県のスタンスについて、科学的・工学的な議論が欠けているという趣旨の発言は、選挙中ですとか後援会活動中にも難波氏の方からあったわけですけれども、あの市長に就任されて公人となった新市長による発言は重いと思いますけれども、県としていかが受け止めてますでしょうか。
(知事)
はい、そういうことも含めてですね、今日、そういう発言があったとのことですが、昨日、まだ就任される前に、会見で利水関係協議会に入りたいという意向を示されておりますので、したがって、この、彼のこの意見、彼自身の、JR東海の資料、あるいは、県のそれに対応する考え方などについてですね、御自身の考え方を、正規に発表される場は、なるべく早く来ればいいなというふうに思っております。
(記者)
いや、難波氏の意見がですね、そのように披露される場が来るのはいいと思うんですけれども、難波氏がそのように、科学的根拠に基づいたっていうところが少し弱いんじゃないかって言われてることについて、県としてはどう思っているのか。自分たちとしては、科学的・工学的な議論ができていると思っているのか、それとも難波氏の指摘はごもっともだと受けて受け止めているのか、そこら辺はいかがですか。
(知事)
そうですね、やはりこの選挙というのは御案内の通り、むちゃくちゃ忙しいものです。ですから、報道は読んでらっしゃると思いますけれども、私どもが持っている資料をそのままですね、正確に、この報道されてるかどうかもわかりませんので、ですから、その辺のところ、もうちょっと詳しく、本人から聞かねばならないかもしれませんね。しかし、そういう印象を持たれてるということであれば、なるべくその印象がですね、払拭されるように、なるべく早く、利水関係協議会などの、こういう公式の場で、静岡市民にも正確な情報を、市長さんとして提供されるべきお立場でもあるのでですね、そういうその立場を持つためにも、やはりそうしたJR東海と、この資料をもとに意見交換ができるような場を、彼としては持ちたいと思われているのは、極めて自然なことだというふうに受け止めております。 |